3階まで吹き抜けのエントランスなどが公開された信大病院新外来棟 |
信大病院(松本市)が敷地内に建設していた新外来棟が完成し、21日、地域の医療関係者など約130人に公開された。電子カルテを導入し、屋上にはヘリポートも新設。5月7日から利用開始予定で、地域病院の連携や高度救命救急医療、災害時医療の拠点として期待される。
免震構造を採用した鉄骨鉄筋コンクリート造り、地上5階地下1階建て延べ約1万6000平方メートル。建物は南北に分かれ、中央に3階まで吹き抜けの入り口ホールを配置、外光を多く取り入れる構造になっている。ヘリポートは南側の屋上にあり、今まで病院近くのグラウンドなどを利用していたヘリコプターからの患者搬送の利便性を高めた。
1階の南、2、3階の南と北をそれぞれ1ブロックとし、計5ブロックを内科ブロックや外科ブロックなどに分けて28の診療科を配置。診療科ごとだった受付もブロックごとにまとめた。カルテを電子データ化し、全診療科で横断的に見ることが可能。患者のプライバシー保護のため、仕切りで区切っていた診察室をすべて個室にした。
新外来棟の建設は1992年に着工した同病院再開発計画の締めくくり。老朽化した現在の外来棟は年末から取り壊し、駐車場を整備する。総工事費と医療機器購入費の合計は約70億円。
小池健一病院長(58)は「免震構造やヘリポート設置で災害時の医療にも対応できるようになった。ここを最後のとりでとして来る人も多く、医療を受けるだけでなく心が安らぐ病院にしたい」と話している。